妖怪

妖怪について

日本では、古来より長きにわたって鬼や天狗、河童など様々な妖怪に関する伝説や逸話が語り継がれています。皆様もゲゲゲの鬼太郎や妖怪ウォッチなどのアニメや漫画、桃太郎などの昔話などでもよく取り扱われていることから名前だけでも聞いたことがあるという妖怪は多いと思います。

そもそも妖怪とは不可解な現象を起こしたり、人に対して何かしらの悪さをしたりする不思議な力を持つ存在や生物、その概念のことことを言います。古来において常人には理解できない、不可解な災害や、自然現象などの出来事が起きたときに、それがこの妖怪たちの仕業であるとされました。この不可解な現象を起こすという妖怪の噂が様々な形で伝承、書承され現代まで伝わり、アニメや漫画、小説などでも多く描かれるようになったことからここまで広く知られるようになりました。

また、妖怪はおどろおどろしい不気味な姿で描かれてきた幽霊と違い、比較的可愛らしく、ユーモラスな姿で描かれることが多いです。

古来から長きにわたって伝承されてきたこともあり、時代や地域によって言い伝えられている妖怪の容姿や性格など、特徴は大きく違っています。また、日本には現在妖怪は現在1500種類以上もの妖怪が存在するとされており、日本各地にその言い伝えが残っています。

この記事では日本で古来より長きにわたって伝えられている日本各地の1500種類もの数多くの妖怪の中でも特に有名な妖怪について、その画像と特徴や由来などの説明とともにまとめて紹介しています。

がしゃどくろ

がしゃどくろは大きなガイコツの形をした妖怪で、野原での戦死や、のたれ死になどによって、墓に埋葬されなかった死者の骨や邪念などの恨みが集まり、ガイコツの形になったものと言い伝えられています。基本的に夜に出没し、ガチガチと音を立てて辺りをさまよい、生きている人を見つけると握り潰し、そのまま食べてしまいます。歴史としては他の妖怪に比べてかなり浅く、1960年代になって児童書などを通して広く知られるようになったとされています。

天狗

高い鼻、赤い顔、大きな翼をもち、高下駄を履いた山伏のような姿で日本の山奥で生息する妖怪です。元は堕落した僧侶であった、力をつけた山伏であったなど天狗の誕生には様々な諸説があります。

天狗の中にも大天狗や小天狗、鳥天狗など様々な天狗が存在し、時には神として崇められますが、地震や干ばつ、洪水、飢饉などを引き起こすと考えられており、人に対して悪さをする妖怪に位置付けられています。

昔話や漫画、アニメなどにもよく登場する比較的ポピュラーな妖怪です。一般的には肌の色が赤または青で、頭に1本か2本の角を持ち、髪は縮れ、上半身は裸で、金棒を持っているとされています。鬼は人を襲い、物を奪い、人を食べてしまうなど人に危害を加えることから、「恐ろしい」「強い」というイメージを持たれ、この「鬼」という言葉は、ことわざやフレーズの一つとしてよく用いられます。また、節分などのイベントでも人に対して悪さをする対象として扱われ、日本人とは繋がりが深い妖怪になります。

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獏(バク)

 

獏は動物のバクと名称が同じで、容姿がよく似ているため、混同されてしまうことも多いのですが、妖怪の獏は動物のバクとは全く別のもので、獏はこの世には実在しない伝説の生物、妖怪です。獏は人が眠っている間に見る夢を食べて生きる妖怪で、古くは中国の妖怪で、中国から日本に伝わりました。獏は悪夢を食べてくれる妖怪として伝承されていますが、現代では良い夢を食べてしまい絶望に追いやったり、逆に悪夢を見せてしまう妖怪としても描かれています。獏はアニメや漫画、映画などでも時々登場しています。

河童

 

河童は川や沼などに生息するとされ、容姿は全身が緑色で背中に亀のような甲羅を持ち、頭の上に丸い皿のようなものがあると伝えられています。また、体格は子供のような小さな体格で、皿が乾いたり、割れてしまうと力が出なくなるとされています。

河童にまつわる伝説は日本各地に存在しており、可愛らしいシルエットからかアニメや漫画などでもよく描かれており、そのため多くの人からもイメージがつきやすく、妖怪の中でも特に広く知られている存在です。

猫又

 

猫又は基本的に山奥で生息しており、猫が化けて妖怪になったもので、人家でペットとして飼われていた猫が猫又に化けたものや、大別し山奥でいた猫が猫又に化けたとされています。猫又の性格としては、穏やかで飼い主に対して恩返しをする猫又もいますが、山奥から人里に下り、人を襲う凶暴な猫又も存在します。

猫又のように、猫は夜行性で夜になると目が光ることや、爪が鋭いことなどからよく妖怪のモチーフとしてよく扱われます。

ろくろ首

 

ろくろ首は、外見上は普通の人間とほとんど違いはありませんが、首が伸びるという特徴を持ちます。ろくろ首には、首が伸びるろくろ首以外に、首が抜けるろくろ首も存在します。首が伸びるタイプのろくろ首は人を驚かすことしかしませんが、首が抜けるタイプのろくろ首は夜間に人を襲い、血を吸だたりするなどの説も存在します。

また、身体は寝ている状態で、首だけが飛び回っているときに本体である身体を移動させると元に戻ることができないという大きな弱点を持ちます。

からかさ小僧

 

からかさ小僧は傘の形をした長い舌をもつ妖怪で、一本足であることから一本足、からかさ一本とも呼ばれます。覚えやすいそのビジュアルから古来からかるたや歌舞伎などでよく登場し、現代でもお化け屋敷や映画などでよく登場しています。日本では捨てられたものに魂が宿るとされており、この概念によってからかさ小僧は生み出されたものと考えられています。

海坊主

 

海坊主は、海に生息する妖怪で、別名海入道とも呼ばれます。大入道の姿で人の前に現れて、見上げるようにすると大きくなるが、見下すように見ると消えてしまうといわれています。機嫌を損ねると船をひっくり返してしまうなどの悪さをし、寛政時代の随筆「閑窓自語」によると海坊主が海から上がって3日ほど地上にいたとされており、海坊主が海に帰るまでの間、子供は外に出ないように戒められていたと記述されています。

座敷童子(ざしきわらし)

 

座敷童子は主に岩手県で伝わる妖怪で、子供の姿をしています。座敷や蔵に住み着き、家人に様々な悪戯を働くものの、住み着いた家に富をもたらすとされています。岩手県で言い伝えられてきた妖怪ですが、柳田國男の「遠野物語」に登場し、その後様々な作品で取り扱われるようになったことでこの座敷童子の名は全国に広く知れ渡ることになりました。

小豆洗い

 

小豆洗いは、ショキショキと音をたてて川で小豆を洗うといわれる妖怪です。物の数を数えるのが得意で小豆の数を一合であれ一升であれ誤差なく言い当てることができると言われています。小豆を洗っているような音をわざと出し、人を山奥に呼ぶが、音の出処を探してもどこにもいないという悪戯をしたり、そのまま溝や崖に突き落としてしまったりという悪さを人に対して行います。容姿に関しては基本的に小豆を洗っている音を立てるだけで人前に姿を見せず、一説では老婆の姿をしているとも伝承されています。由来としては、狐や狸、鼬、カワウソといった動物をモチーフに誕生したのではないかと言われています。

ぬらりひょん

 

ぬらりひょんは、江戸時代に描かれた妖怪絵巻などによく登場することからその姿をよく確認することができますが、その詳細は不明とされています。文献に登場するぬらりひょんの多くは老人の容姿をしており、家の者が忙しくしている昼から夕方にかけて、どこからともなく家に入り、お茶を飲んだり、食べ物をつまんだり、あたかも自分の家のようにふるまうとされています。

岡山の伝承では、ぬらりひょんは先程紹介した海坊主の類ともされ、捕まえようとすると「ぬらり」とその手をすり抜け、「ひょん」と浮いてくることから、このぬらりひょんという名称が付けられたと言い伝えられています。

木霊(こだま)

 

木霊は、日本の山奥の樹木に宿っているとされる妖怪です。かつて山や谷で音が反射して遅れて聞こえるやまびこはこの木霊の仕業であるとされていました。

山奥で亡くなった子供が供養されなかった場合に、木霊になるとされ、こだまは滅多に姿を現さないがものの、風もないのに木々が揺れ、ひらひらと葉が落ちるときは、それは木霊が通っている証拠であると言い伝えられています。

土蜘蛛(つちぐも)

 

土蜘蛛とは元々は大和朝廷に恭順せず敵対した古代の豪族へ向けた蔑称とされていましたが現在ではその豪族をモデルとして、糸を駆使して相手の動きを封じる、大きな蜘蛛の姿をした妖怪へと変化しました。

源頼光を苦しめ、その後退治されたというエピソードが収録された「平家物語」と「土蜘蛛草紙」によって世間一般に広く知られるようになりました。

山姥(やまんば)

 

山姥は山奥に住み、人を喰らうとされている老婆の姿をした妖怪です。

山の中で彷徨ってしまっている旅人に宿を提供して、初めは綺麗な婦人に化け、料理を与え、最高級のもてなしをしますが、旅人が寝てしまった後に食べてしまうとされています。元々は西欧の魔女が由来であるともされ、昔話などでよく取り扱われることで広く知られるようになりました。

いかがだったでしょうか?

この記事では、数多くの妖怪の中でも特に有名なものを紹介してきました。妖怪の多くは昔の人間には

理解し難い自然現象をその妖怪の仕業とすることで誕生しました。四方を海に囲まれ、山地も多く、地震などの自然現象が発生しやすい日本だからこそこれらの種類の妖怪が生まれやすかったのではないかと考えられています。

この記事を読んで妖怪に興味をお持ちになられましたら、是非他の妖怪や、妖怪の歴史について詳しく調べてみてはどうでしょうか。

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