刺青の痛みメイン画像

コラム タトゥーを入れる

【元タトゥーアーティスト】がタトゥーの痛みについて教えます!

初めてタトゥーを入れる際に最も気になるのは【痛み】実際に経験しなければ実際の痛みについてはわからないとは思います。

元タトゥーアーティストの私が実際に彫られた経験、彫って痛がられた経験を踏まえて痛みをお伝えします。

痛みをイメージしてファーストタトゥーに備えたい

そんな方に向けて本記事ではそんな方のためにタトゥーの痛みがイメージしやすいよう参考としてお伝えします。

なぜタトゥーは痛い?

刺青針の深さ

タトゥーを施術して肌に色が定着する原理は1mm〜2mm程度の深さ(真皮)の肌にインクを挿入し色を残すことです。

マシンでの施術では速さは1秒間に80-140回程、手彫りでは1秒間に3-5回程を肌に針を付くこととなります。

施術の種類別タトゥーの痛み

マシン彫り画像

マシン彫り(筋彫)

  • 切れないカッターで切られているような痛み
  • シャーペンで強くなぞられるような痛み

タトゥー経験者の中でも筋彫りが一番痛いと感じた方が多いのではないでしょうか?

筋彫り、アウトラインの施術は束ねて窄めた針で肌に突く作業です。マシンのスピードも速いため、肌の一部分にかかる負担が大きいです。

そのため強い痛みを感じる方が多いです。

マシン彫り(ぼかし、つぶし)

  • 石で強くこすられる痛み
  • 金タワシで強くこすられるような痛み

比較的筋彫りに比べて痛みはソフトです。

5~40本ほどの2段に重ねた針で突いていく作業です。

ぼかしの種類は薄墨~濃墨へと順番に色を入れていく作業or針目を残し針跡の数で濃淡を表現する作業があります。

針目を残すぼかしはアメリカントラディショナルなどで用いられることが多く、針で突かれる数が少ないため痛みの度合いもソフトです。

痛みがソフトだといっても筋彫りに比べ施術が広範囲にわたりますので、長時間の施術になるとその分痛みが増していきます

カラー

  • 金タワシで強くこすられるような痛み

作業内容としてはつぶしと同じ工程になります。色を残すためしっかり彫るため継続的に痛みを伴う作業です。

手彫り画像

手彫りの痛み

  • 「ドス、ドス」と疲れるような痛み
  • 切られているというよりは突かれている感覚

体の部位ごとのタトゥー痛み

タトゥーの痛み表

上記図は緑が痛みが弱く、赤が痛みが強い表になっております。

体前面の中心に痛みが強い部位が集中しています。

場所によって痛みはことなりますが、場所以外に痛みを感じさせるものは経過時間です。時間が長くなればなる分痛みは強くなります。

 

タトゥーを入れて一番痛かった場所

脇腹

脇腹はくすぐったい/こそばゆい。感覚がありながらの痛みです。

範囲が広くトータルで長時間の施術となるため個人的には辛い箇所でした。

私は胸割り(体全面の中心を避けたデザイン)ですが、背中一面、フロント のように大きな画面で表現できるため、多彩なデザインを選択できる部位です。

カッコイイ反面痛みを伴うこととなります。

膝の裏

痛いイメージは少ないように感じますが、悶絶ポイントです。

全身を見ても数少ない筋張った箇所です。脂肪も付きにくいため痛みがダイレクトに体に伝わる感覚です。

足の甲

骨ばっていて脂肪もつかないため痛いイメージがある方も多いかと思います。

個人の感想としては施術中の痛みはそこまで強くなかったのですが、術後が痛かったです。

歩くたびに血液は下に溜まるため、歩く度ズキズキする痛みが3~5日ほど継続していました。

痛みの感じ方

施術の種類によって痛みの感じ方は異なります。個人的な感想としては耐えられない痛さの箇所はありません(局部などは不明)。

皮膚が薄い箇所は痛いといわれますが、感じ方は人により異なりますので一概には言えません。痛みが弱い腕でも長時間の施術になれば痛みは強くなってきます。

1セッション2-3時間ほど彫師さんが多いです。4時間から先の痛さは耐えるのが辛い痛みになってきます。

痛みは確実に伴いますので覚悟して施術に臨みましょう。

痛みを和らげたい!

  • 体調を万全にする
  • 前日のアルコールは控える
  • 施術中は力を入れずリラックスする

痛みは体調により左右されます。施術には体調を整えてから挑みましょう

空腹も痛みを増大させる原因となりますので食事もしっかりとりましょう。

個人的にリラックスすると痛みは緩和されると思います。

痛みを感じると体が固まり、それが痛みをさらに強くさせます。「痛みと感じたらリラックス」を実践してみましょう。

施術の際の麻酔問題

タトゥーNGウサギ画像

タトゥーを施術する際の麻酔はNGです。

気概として麻酔はしない。という彫師もいらっしゃいますが、前提として麻酔は医師免許がなければ扱えません

ネットなどで痛み止めが販売されていても勝手に添付して施術に臨むことはやめましょう。

麻酔の成分による体調不良を起こしてた場合彫師の方にも迷惑をかけることとなります。

施術後の痛み

施術後も痛みは4-7日ほど継続します。簡単に言えば傷と同じですので擦り傷を負った時と同様の痛みを伴います。

手足などの末端部分は施術後血液が流れとともにズキズキする痛みが伴います。

特に下半身はズキズキの痛みが強いです。

施術個所の衛生面と傷の治りが悪くなりますので、術後の運動は控えましょう。

まとめ

タトゥーを入れることは痛いです!

しかし痛みを伴うから得られる達成感もありますので、万全の体調で施術に挑みましょう。

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