刺青といえば龍!と答える人もくないほど龍は大人気の刺青の題材の一つです。
漫画やアニメにも頻繁に登場する龍ですが、「龍とはなにか?」「龍はどこから来たの?」など
龍の起源を知る方は多くないのでしょうか?
本記事では刺青を入れるために知っておきたい龍の基礎知識をご紹介いたします。
タトゥーデザイン 龍の特徴
宋代につくられた辞書の『爾雅翼』はその姿を「龍の角は鹿に似、頭は駝(ラクダ)に似、眼は鬼に似、頸は蛇に似、腹は※蜃に似、鱗は鯉に似、爪は鷹に似、掌は虎に似、耳は牛に似ている」という、龍を九種の動物に喩える九似説を記す
さらに口には長いひげを生やし、背には81枚の鱗をもち、喉あたりあると言われている逆さに1枚生えた長い鱗『逆鱗(げきりん)』に触るとすさまじい勢いで怒ると言われている。
※蜃とは、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物。古代の中国と日本で伝承されており、竜の類とする説とその傍らに巨大なハマグリと混同した説・化冒説がある。蜃気楼の名は「蜃」が「気」を吐いて「楼」閣を出現させると考えられたことに由来する。霊獣の類とされることもある。
引用元:Wikipedia
龍はどこから来た?
引用元:Wikipedia
龍は中国を起源としその存在は、紀元前5千年紀の遺跡から出土しており
日本の縄文時代前期にはすでに存在していたとされております。
日本には弥生時代に中国から伝わったとされております。
※弥生竜と呼ばれる龍の図柄が弥生時代の壺に記されている。
日本神話では、龍蛇信仰として八岐大蛇を自然崇拝の対象として日本神話で語られています。
そして、国津神に属する大国主神、大物主神、建御名方神などが蛇体・龍神として描かれた。
時代は変って平安時代
この時代は「法華経」や密教が各地で浸透していきました。
「法華経」では龍神が雨を降らせる神様として信じられており雨乞い対象として祈とうされました。
戦では、戦勝と守り神に龍を象る剣や兜が用いられました。
鎌倉時代末期、備前名工「景光」は刀身の鍔に近い部分に
「倶利伽羅竜」の彫物を施したことから「小竜景光」と名付けられた太刀を作りました。
倶利伽羅竜
不動明王が手にする炎の剣は、俱利伽羅龍の化身とされております。
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中国文化と龍
中国で龍は皇帝のシンボルとされております。
龍は四霊、四神思想を始めとするように、聖獣、守護神などとみなされ、信仰対象として親しまれている。
また龍は強い力を象徴しており、神の配下であるとされている。
【9と龍】
9というのは、 中国では、めでたい、神聖な数字とされていて、偉大なる皇帝の象徴動物としては、理に適った特性である。龍の鱗が81枚というのも9x9という数字が隠されている。
九紋龍史進という水滸伝の英雄は体に9体の龍の刺青を纏っている
偉大なキャラクターを象徴させたものになっていると考えられる。
その意味を知ってか知らずか江戸の人々はインパクトがあり象徴的な九紋龍史進に熱狂しました。
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日本の龍神信仰
“不二越龍図” 葛飾北斎筆
古くは平安時代の雨乞いから始まる龍神信仰ですが、いまもなお龍神を進行する神社は数多くあります。
・戸隠神社(長野)
九頭竜を祀る神社です。九頭竜を祀る神社は日本各地にありますが、戸隠の九頭竜伝説は「九頭竜川」の由来となった伝承があります。
・江島神社(神奈川)
五頭竜が天女に一目ぼれをして結婚を申し込んだという伝承が伝えられております。
・貴船神社(京都府)
貴船神社は龍神伝説で古くから有名な地です。ご祭神に高龗神(たかおかみのかみ)と闇龗神(くらおかみのかみ)いう龍神様を祀っています。
その他にも多くの神社が龍神を祀っております。
龍に関する書籍
図説 龍とドラゴンの世界 (遊子館歴史選書 6) 単行本(ソフトカバー) – 2008/4/1
まとめ
以上、刺青で大人気の題材龍についてご案内いたしました。
本記事の内容は要点を摘まんだような内容になっております。
都度修正してまいりますのでお楽しみに。